【外部講師勉強会】船堀地域包括支援センターウメザワ所長・中村先生にお越しいただきました!

2024年02月09日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

今回は「地域包括支援センターの役割」のご講義を、船堀地域包括支援センターウメザワで所長をされている主任介護支援専門員/介護福祉士の中村先生に行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます!

地域包括支援センターとは?

地域包括支援センターの存在する目的は、介護保険法にて下記のように記載されています。

『地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援 することを目的とする施設とする』

地域住民が住み慣れた地域でその人らしい生活を安心して過ごせるように、公的サービスはもちろんフォーマル/インフォーマルな社会的資源を活用してもらえるように継続的に支援していくことを目的に、地域包括ケアを支える中核拠点として地域包括支援センターが各地域に設置されています。

江戸川区の地域包括支援センターは全部で27か所あり、江戸川区では地域の方々により近い存在として認知していただけるようこれらの名称を「熟年相談室」として活動されています。

また、地域包括支援センターは人口2~3万人ほどが済んでいるエリアにそれぞれ一か所ずつ設置されていることが多く、社会福祉士・保健師(準じた経験のある看護師)・主任ケアマネジャーの専門職や、認知症地域支援推薦員・事務員などが配置され、それぞれの専門性を活かして「チーム」として取り組んでいます。

各職種の役割は次のような内容を主に対応されているそうですが、「この職種だからこれはやらない」ということは特になく、また「え?こんなことも聞いてくれるの?」といったちょっとした内容の相談まで、それぞれが専門性を発揮できるように協力し合いながら地域住民を支えてくれています。

【社会福祉士】
・介護や生活支援

・消費者被害

困難事例

多問題家族

虐待問題

・成年後見制度の利用援助

【保健師】

・健康

・医療

・介護予防

・地域支援事業

虐待問題

【主任ケアマネジャー】

・介護全般

・ケアマネ支援

・相談

困難事例

多問題家族

虐待問題

・サービス事業者連携

・事業者の質の向上

地域包括支援センターの主な業務は?

地域包括支援センターの業務は、主に下記の内容になります。

①総合相談支援業務
②権利擁護業務
③介護予防ケアマネジメント業務
④包括的・継続的ケアマネジメント支援業務

総合相談支援業務

総合相談支援業務とは、地域の高齢者が、住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくことができるようにするため「どのような支援が必要か」「地域における適切なサービスはなにか」「関係機関および制度を活用できるよう」支援する役割のことをいいます。

具体的には、このような相談がくるそうですよ。

認知症高齢者の見守り・支援をしてほしい

家族介護者への支えをお願いしたい

消費者被害防止・予防に取り組んでほしい

閉じこもり・孤立予防をしてほしい

高齢者虐待防止・予防をお願いしたい

健康問題・フレイル予防に取り組んでほしい

そしてこれらは、個人(高齢者など本人・家族や親族・近隣住民、民生委員、地域ボランティア)や非制度的団体(自治会・老人クラブ・商店街など)、制度的団体(行政機関、介護サービス事業所、医療機関、警察署など)など、多様な方面から相談を受けるそうです。

相談受付をした後は、アセスメント・計画作成/実施・モニタリング・評価などのPDCAを回しながら、随時他機関に紹介し多職種で取り組めるようプロセスが組まれています。

そして相談窓口となる受付では、「信頼関係を構築」できるよう親身で丁寧な対応を行い、課題を抱えている人と相談者・相談内容を明確に把握しながら、それぞれの緊急性を判断して対応方法を検討していきます。

また、対応方法を検討する際はもちろんセンター内にいる多職種を交えてしっかりと専門性を活かした視点から話し合いが行われるそうですよ。

権利擁護業務

権利擁護として関わる目的は、住み慣れた地域で尊厳ある生活と人生を維持することができるための支援を行うことです。

だれもが尊厳のある生活を維持し、安心して生活を行う事ができるような支援を展開していきます。

これらの権利擁護に関しては介護保険法にて「尊厳の保持の重要性」「虐待防止と早期発見のための必要援助」「地域住民の安心した生活のための包括的支援」などが謳われており、これらの根拠に則った取り組みが行われます。

介護予防ケアマネジメント業務

介護予防ケアマネジメントに関する業務は下記のような内容があるそうです。

○要支援認定者(要支援1,2)及び事業対象者に実施する
○利用者が生活機能を向上させることで、いきがいのある生活や自己実現を目指していけるよう支援をする
○「できること」「できるようになりたいこと」を共に考える
○本人が主体となる介護予防サービス計画を作成する
○サービス計画は本人と支援者のやり取りを文字化する

包括的・継続的ケアマネジメント支援業務

包括的・継続的ケアマネジメントに関する業務は下記のような内容があるそうです。

①担当地域のケアマネジャーからの相談受付

支援困難事例、苦情、日常的な個別相談や社会的資源の情報提供、連携困難な関係機関への役割周知、研修実施、事例検討会の実施、ケアプラン振り返りなど

また、これらの相談をしやすい環境にするためにどのような体制をとっていくべきかを検討

②医療・介護関係機関や町会などの地域活動団体等とのネットワークづくりの推進

情報提供書式の共通化、地域ケア会議や地域連携会議等の開催、ケアマネジャー同士のネットワーク構築支援、担当地域の熟年者の安否確認など

船堀熟年相談室の目指す姿

相談いただいた方々が、『相談してよかった』と思って貰えるよう、各スタッフの初期対応から親身な態度で対応できるよう施設内周知を行っているそうです。

また、利用者さんを支える同じ目的の仲間として、全て急に解決できる問題ばかりではないものの『多職種が一緒に考えて』問題解決に取り組んでいきたいと考えているとのことです。

今回ユニケアでの勉強会後にも、中村先生とスタッフである利用者さんの相談会が行われました。

そしてなんと、実際にユニケアスタッフと一緒に同行訪問する日程まで決まったんですよ。

機会があればそれを逃さず、利用者さんのよりよい生活のために多職種が連携している姿は、まさに地域連携にふさわしいなと実感しました。

これからも様々な関わりを通じて、利用者さんに安心して生活していただけるよう取り組んでいきたいですね!


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また次回の更新をお楽しみに♪