【訪問看護に活かせる認知症ケア勉強会】某大学病院外部講師の方に講師に来ていただきました!

2023年10月6日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

先日も前回同様、某大学病院外部講師の方にユニケア葛西事業所へお越しいただきました!

今回は「認知症ケア」のご講義を行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます。

今回は、事前にユニケアスタッフから先生へご質問させていただいた下記の内容を中心に講義を行っていただきました。

①認知症になりやすい人の特徴は?脳トレの効果はあるのか?

認知症予防の話(認知症になりにくい人の特徴)

②認知症の方が怒ってしまった時の対応は?ケアの拒否する時の対応は?

認知症ケア技術の紹介(ユマニチュード・カンフォータブルケアなど)

認知症予防の話

認知症とは脳の神経細胞が減ることで生じる病気で、アルツハイマー型・脳血管性・レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などの種類が存在します。

認知症の方は年々増えてきていますので、発症してしまうことはなかなか回避できません。

しかし、認知症になることを遅らせる、またはなってしまっても進行を緩やかにするという意味での「予防」が大切だそうです。

例えば、栄養バランスのよいものを食べる・適度の飲酒と禁煙を行う・日々の活動の中に運動を取り入れる・脳への刺激を与えるなどになり、上記のことを日常の中で取り入れて生活していくことが大切になります。

また、あまり知られていないそうですが「高齢者のうつ病」を認知症と思い込んでしまうこともあるそうで、仮性認知症とも呼ばれるそうです。

身体機能の衰えや人間関係の変化、役割や生きがいの喪失、新たな楽しみを見つけにくいなどの原因がありますが、高齢者のうつ病を放置してしまうとそこから認知症へ移行する可能性が高いそうなので、認知症と決めつけずにうつ病である可能性も考慮しながら関わっていくことが求められるといいます。

難聴も認知症発生のリスクや症状の増悪にも関与するため、積極的に補聴器や集音器の使用を推奨していったり、アルツハイマー型認知症の発症に関与している可能性があるといわれている歯周病も予防していくことが大切になります。

社会的な孤立も認知症リスクになり得る可能性があるため、人とのコミュニケーションにより生活を豊かにしたり脳トレや趣味なども同時に行いながら脳への刺激がある環境を作っていくことも、認知症予防にはよいのではないかと言われているそうです。

認知症ケア技術の紹介

認知症ケアとして、「カンフォータブルケア」と「ユマニチュード」という関わり方があることもご紹介いただきました。

カンフォータブルケアとはとにかく心地よいコミュニケーションを提供していくことで、「常に笑顔で敬語で対応する」「相手と目線を合わせながらやさしくタッチングする」「不快なことは素早く終わらせる」といった相手への配慮を持つと同時に、いち人間である医療者が気持ちに余裕を持ちながらこれらの接し方ができるよう「プロの看護師を演じる」ことも必要になります。

ユマニチュードとは相手を大切に思っていますということを伝える技術になり、その哲学に基づいた4つの基本技術である「見る:瞳と瞳を見つめ、平等・正直・親密さを伝える」「話す:穏やかに歌うようにポジティブに話し続ける」「触れる:ニュートラルな部分から包み込みように触れ、温かさを伝え、怖くないこと・痛くないこと・心地よいことを伝える」「立つことを援助する:歩く援助を選択し、尊厳を保つ」があげられるそうです。

出会ってから「あなたに会いに来ました」と挨拶をし、ケアが目的で来ましたと伝えるのではなく、ゆっくりとケアの準備をしながら「一緒に過ごす時間を大切にしたい」「協力してくださってありがとうございます」「またお会いしたいです」と前向きな感情を伝えながら関わっていくことが効果的といわれているそうです。

ユニケアの利用者様でも、認知症になられている、もしくはリスクが非常に高い方が多いかと思います。

今回の講義から得られるものは非常に多かったかと思いますので、今後の利用者様との関わりに活かしていけるといいですね。

先生、とても素敵な講義をご用意いただきありがとうございました。


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