【明日から使える褥瘡ケア勉強会】某大学病院外部講師の方に講師に来ていただきました!

2023年11月10日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

先日も前回同様、某大学病院外部講師の方にユニケア葛西事業所へお越しいただきました!

今回は「褥瘡ケア」のご講義を行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます。

褥瘡とは/予防

褥瘡には外力によって生じる皮膚損傷と医療機器の接触により生じる皮膚損傷があり、その過程において一時的なずれ・摩擦によって生じた真皮損傷であるスキンテアが要因の1つとして挙げられます。

また、加齢・寝たきり・脱水・低栄養・皮膚乾燥・浮腫・水疱などの全身状態の変化も要因となります。

褥瘡予防には圧迫・ずれ・摩擦などの外力に関する外的因子に関するものと栄養状態や全身状態の改善を含む内的因子に対するケアが効果的とされており、看護師の日々のケアにおいては特に前者に関する工夫が求められていますよね。

側臥位・仰臥位・座位などそれぞれにおいて褥瘡好発部位があることはご存じかと思いますが、逆に褥瘡が発生した場所によって「どのような体勢で褥瘡が発生したのか」がわかり、特に注意が必要な体位と予防方法を導くことができるそうです。

また、発生している褥瘡の形により、例えば「円形や楕円形の褥瘡は同一体位による圧迫」「縦長にのびた褥瘡はギャッチアップによる摩擦やズレ」などの原因と状況を予測することもできるそうで、より具体的な予防策に繋げることができるといいます。

「発生した褥瘡に対する適切な治療方法」に目がいきがちですが、「治療過程における増悪防止もしくは二次発生の予防、治癒後の再発予防」に関する部分もアセスメントすることが非常に重要であることを学びました。

スキンケアのポイント

スキンケアには「洗浄」「保湿」「保護」があり、特に褥瘡洗浄時に見られる”ぬめり”は傷を治すのを妨げているため、ガーゼで擦って洗い流したり、ぬめりがとれるまで念入りに洗浄することが大切だそうです。

また、洗浄の過程でよく出血が見られることがあるかとおもいますが、むしろ出血は褥瘡組織周辺が循環している証でもあるため多少の出血であればそこまで気にせずに治療を継続してもよいといいます。

洗浄中に出血してしまうと「洗浄の仕方が間違っていたかな?」「どうしよう」と不安になることも多いかと思います。

もちろん異常な出血に関しては適切な処置が必要ですが、これからはしっかりと根拠をもって自身をもちながらケアにあたることができそうですね。

スキンケアのポイント

排泄物や化学的刺激から皮膚を保護できる皮膚皮膜剤・皮膚保護剤・剥離剤、外用薬であるゲーベン・イソジンシュガー・カデックス・フィブラストスプレー・アクトシン・プロスタンディン、創傷被覆材であるハイドロコロイド・アルギン酸Ag・ポリウレタンフォームなど、それぞれの適応や特徴・禁忌を把握しその褥瘡の状態に応じて適切なものを使用していくことが必要だといいます。

どれも似たようで全く違うものですので、わたし自身もあんちょこなどでメモを持ち歩き、日々のケアに活かしていきたいなと思いました。


高齢者の看護にあたったことのある医療従事者の中で、褥瘡ケアをしたことのない人は少ないかと思います。

特に在宅では病院と違い24時間看護師が見ているわけではないため、継続的なポジショニングや日々のケアを行うことが難しく、寝たきりの方も多いことから特に褥瘡予防や治療が重要であることが多いです。

毎日特指示で褥瘡ケアで介入している利用者様も多く、高リスクの方も多い環境ですが、褥瘡が発生してしまうと著しく全身状態が悪化したりリハビリが介入できなくなったりすることが多いため、このような勉強会で学んだ内容を積極的に利用者様のケアに活用していけるとよいですね。

今回もとても素敵な勉強会となりました。

先生ありがとうございました!


こんな私たちと一緒に、ぜひ訪問看護をやってみませんか?

ユニケアでは、看護師さん、セラピストさん、主任ケアマネさん、管理者さんを大大大募集中です!

江戸川区で訪問看護がやりたい方、ぜひぜひご連絡ください!

ユニケアとの直接的なやり取りによる採用者には、入職祝い金も進呈しています!

ぜひ、下記の採用サイトより詳細をご覧ください!

また次回の更新をお楽しみに♪