スタッフによる心音聴取の勉強会が行われました!

2023年7月21日

先日、看護師の武澤から心音聴取に関する勉強会が行われましたのでそちらの様子をお届けさせていただきます!

イラストや簡単なクイズを混じえたり、異常音と疾患をリンクさせた内容があったり、聴取部位別の特徴なども武澤がわかりやすくまとめてくれました。

心音は身体前面の部位によって、おおよそ位置する心臓弁から聴取できる音を聞くことができ、その際には聴診器のベル面と膜面を使い分けて聴診します。

部位としては、第2肋間胸骨右縁に位置する「大動脈弁領域」、第2肋間胸骨左縁に位置する「肺動脈弁領域」、第4肋間胸骨左縁に位置する「三尖弁領域」、左第5肋骨鎖骨中線に位置する「僧帽弁領域」、第3肋骨胸骨左縁に位置する「エルブ領域」があり、聴取できる音には正常音である「Ⅰ音」と「Ⅱ音」、異常音である「Ⅲ音(一部正常音)」と「Ⅳ音」があります。

聴取方法としては、呼吸音の聴診にも使用する膜面は高音が聴こえやすいためⅠ音とⅡ音の聴取で使用し、比較的低音が聴こえやすいベル音では低調性雑音(副雑音)であるⅢ音とⅣ音の聴取で使用します。

それぞれの部位に位置する弁に狭窄/閉鎖不全の疑いがあればそれがⅢ音/Ⅳ音などの心雑音として聴取でき、心不全の疑いのある人では左室拡張期圧が上昇し左室内腔が広がることによって心尖部付近などでⅢ音の聴取ができるなど、心雑音が聴取できる部位と発生している心雑音の特長によって、目に見えない心疾患に関するアセスメントを展開することができます。

看護師が聴診器を使用してアセスメントする部位の代表として、肺音・心音・腸音などがあると思いますが、その中でも聴取が難しいと言われているのが心音です。

循環器・心臓外科などで勤務していた経験のある私も、心音の聴取はかなり神経を使いますし、自分メモを見ながら確認しなければしっかりとアセスメントができません。

しかし、在宅で療養されている方であっても心不全の増悪が見られる方は多いので、諸症状が見られる際は特に心音の聴取を重点的にトライし、アセスメントの幅を広げる必要があるなと今回の勉強会を通して感じ、学習の機会をいただきました。

臨床を離れると勉強会の機会が減ってしまうのと、特に訪問看護は学ぶ必要のある領域が広いのでどこから勉強すればよいのかわからなくなりますよね。

そのため、ユニケアではスタッフが中心となって、定期的に実践に役立つ勉強会を実施しています。

もちろん勉強会であっても勤務時間内に実施されているものなので、働きながら学習できる環境がユニケアにはあります!

今後もぜひユニケア活動報告記事をチェックしていただけますと嬉しいです!


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また次回の更新をお楽しみに♪