2024年01月05日
こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。
先日も前回同様、某大学病院外部講師の方にユニケア葛西事業所へお越しいただきました!
今回は「精神疾患の方への看護」のご講義を行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます。
心のつらさを持つ方とのかかわり方
統合失調症:幻覚・家族サポート
アルコール依存症:断酒の意欲サポート
うつ病:希死念慮・自殺企図
認知症
せん妄・認知症・高齢者への対応
近年は研究が進んでいて、薬剤で症状のコントロールができるようになってきているそうです。
好きで病気になったわけではなく、周囲の人は味方でいたいというメッセージを随所に出していくことが大切だといいます。
精神疾患全般に言えますが、ご家族も含めて「どんどん悪くなっていくイメージ」に引っ張られがちになります。
ばらつきやゆらぎはありますが、良くなっていく・回復するというイメージを持つことが重要です。
統合失調症の方には純粋な方が多いそうです。
しかし子ども扱いすると「子どもでいいんだ」となってしまうため、年相応の敬いを持った関わりをしていく必要があります。
統合失調症の患者さんの再発とご家族の態度には関係があると言われており、その中でEE(感情表出)があります。
患者さんに強い感情表出が向けられると再発率が上がるという研究も報告されており、周りの人が感情コントロールが上手な人であればあるほど再発率は低くなるといいます。
逆に、批判的や過保護などの強い感情を向けられると再発率が上がってしまう。ことから「EE」いうものを知ってもらうという家族教育が必要になります。
感情そのものはあってよいが、言葉の選び方を一緒に考え、言葉の変換のバリエーションを考えるていくことが大切だそうです。
例えば、幻覚が見えている方に「そんな人いませんよ」とお伝えするのではなく、「あっちに行くように言っておきます」など、どんな服を着てるの?など患者さんが感じている感情に焦点を当てた声掛けをしていくとよいそうです。
最近はコロナ禍でアルコール依存性が増加傾向にあるそうです。
うつ病などを合併しやすく、どれだけプログラムに結びついても再発しやすい特徴があります。
また、現在の生活において居心地がよすぎる環境を作るのもよくないといわれており、 アルコールをやめたあとの楽しみや居場所作りをすることが大切だといいます。
バッドニュースがあった際、2週間ほどかけて日常生活へ適応していくのは正常な心理プロセスです。
逆に、2週間以上かけても気持ちが戻らない場合には適応障害やうつ病の可能性が否めないため受診の目安となります。
精神疾患は、単に心の問題ではなく脳のホルモンが影響していることも多いため、適切な治療が必要です。
うつ病の患者さんとの関わり方で「励ましは禁止」となっていますが、抽象的な励ましが禁止なだけで、その人にあった具体的な「頑張った」に対する励ましはよいそうです。
死にたいという気持ちを出された時は、「この人になら言ってもいいかな」と自分を選んでくれたという心構えを持ち、私が対応するという気概を持つことが大切といいます。
また、会話の中で頭の動きが鈍くなってしまうことがあるため、多少の沈黙はあってもよいといいます。
言葉が出てこずに困っている様子があれば、言葉を足す援助をしていく必要があります。
対応の原則として、「TALKの原則」というものがあり、「はっきりと言葉に出して相手のことを心配していると伝える」「死にたいと思っているかどうかを率直に訪ねてよい」「傾聴する。絶望的な気持ちを受け止めて、聞き役に徹する」「危険と判断したら、その人をひとりにしないで、応援を呼ぶ。一人で抱え込まないように地域や精神科などへのコンタクトを勧める」といったことが大切になります。
死を否定する言葉はいわず、死に関して誤魔化して他のことへずらしてしまうのもいけません。
1番のポイントは、「死について触れること」だそうです。
死に関する自分の考えを言葉にすることは気持ちの整理を促す効果があり、苦しい気持ちの緩和に役立つそうですよ。
今年度の外部講師の方からの勉強会は今回が最後になりました。
これからも様々な勉強会から学んだことを利用者様との関わりで活用していき、「安心できる家での暮らし」をお支えできるよう尽力していきましょうね!
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また次回の更新をお楽しみに♪