2023年12月01日
こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。
先日も前回同様、某大学病院外部講師の方にユニケア葛西事業所へお越しいただきました!
今回は「フィジカルアセスメント」のご講義を行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます。
こちらの研修は全2回予定されておりまして、第1回の本日は「フィジカルアセスメントとは」「呼吸のフィジカルアセスメント」の内容となっております!
フィジカルアセスメントとは
医療面接といわれる問診とフィジカルイグザミネーションといわれる身体診察の主観的情報と客観的情報を組み合わせて、統合的に評価したものをいいます。
フィジカルアセスメントの流れは、医療面接→視診→触診→打診→聴診の順番で行われていますが、腹部に関しては視診→聴診→打診→触診と、聴診を先に行うほうがよいと言われていますよね。
これは、腹部は患者様が痛みを感じている時が多いため、その痛みが不明瞭にならないように最後に触診するためと現在は言われているそうです。
しかし実際はどこからでもいいという文献もあるため、細かく順番を気にせずにその方に合わせて様子を見ながら行ってもよいとそうで、正しくより多くの初見を得ていくことが必要だそうです。
バイタルサインの中で1番大切なものは?
みなさんは、バイタルサイン測定の中で一番大切な初見はなんだと思いますか?
先生の場合は、迷わず「呼吸」とお答えするそうです。
救急現場での呼吸は特に絶対に大切で、心肺停止した患者さんの70%は心停止前の8時間以内に呼吸器症状の増悪初見を呈しているという研究があるそうですが、一方で患者の66%が心停止前の6時間以内の以上症状を把握している医師が25%しかいないといいます。
呼吸だけは機械がなくても触れなくてもすぐに見てわかるもので、すぐに簡単にチェックできる項目です。しかし、実際は体温・血圧・脈拍・SpO2の初見に比べて呼吸の測定記録は入力されていないことが多いですよね。
そのため、バイタルサイン測定の際には必ず確認することを意識し、呼吸の回数や状態の変化に気づける環境作りをしていくことが重要だと改めて学びました。
フィジカルアセスメント:呼吸
呼吸の観察では、下記の項目に注目して所見を集めていきます。
呼吸の観察:呼吸数や呼吸様式など
胸郭の観察:胸郭の動きや左右差など
胸郭以外の観察:呼吸補助筋の使用や姿勢など
呼吸音の聴診は、上から下に徐々に広がっていくように最低8ヶ所以上”左右交互”に確認し、必ず1箇所ずつ吸気呼気ともに確認することが大切です。
また、胸郭の中に肺がどのように入っているかイメージすることが大切だそうで、勉強会の中でも半谷先生から身体を使いより具体的に肺の位置をイメージできるような説明を行っていただきました。
聴診する時に、どの胸骨が各部位の境目かということがわかると、上中下葉どの部位から聴診するとよいのか理解出来るそうで、記録の仕方も「第2肋間周囲で雑音あり〜」といったような書き方のほうが非常に伝わりやすいといいます。
副雑音に関しては、連続性か断続性か、その音の高低や細粗などから、「いびき音」「笛音」「捻髪音」「水泡音」に分類して聴診ができますよね。
この中で特に、連続性副雑音(いびき音・笛音)が聞こえなくなった時は、「よくなった」という評価ではなく「完全に閉塞してしまっているかもしれない」とより危険な状態を想像してアセスメントしていく必要があるそうです。
また、音で迷った時は「聞こえるタイミング」で判断するとよいそうで、「何が聞こえるか」というよりも、「どのタイミングで何が聞こえるのか(呼気なのか吸気なのか)」と総合的にアセスメントしていくと、より効果的な情報収集ができるそうですよ。
最初はなかなか聴き取りが難しい聴診ですが、ポイントを押さえながらより多くの病的所見と出会っていくことで、自分の中の知識を増やし患者様の正しい所見収集に繋げていけるといいですね!
来週は第2回のフィジカルアセスメント勉強会が下記のように予定されています。
毎日必ず行っていることだからこそ改めて振り返り新たな知識を学んでいけるよう、たくさん吸収していきましょう!
循環のフィジカルアセスメント
浮腫について
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また次回の更新をお楽しみに♪