2023年12月08日
こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。
先日も前回同様、某大学病院外部講師の方にユニケア葛西事業所へお越しいただきました!
今回も「フィジカルアセスメント」のご講義を行っていただきましたので、そちらの様子をお届けさせていただきます。
こちらの研修は全2回予定されておりまして、第2回の本日は「循環のフィジカルアセスメント」「浮腫について」の内容となっております!
医療面接で気を付けたい症状:循環編
循環の医療面接で重要なものには、致死的なものが多いです。特に胸痛背部痛に関しては心筋の虚血がいちばん重要になります。
胸痛・背部痛・動悸・呼吸困難・息切れ・めまい・失神など、心筋の虚血や心拍出量の低下、脳血流の低下による症状を中心に、患者さんと医療者の表現例がちがうことに着目して患者さんの訴えを汲み取る能力が求められるといいます。
例えば、単に「胸が痛い」という表現ではなく、「胃が痛い」「むかむかする」「腰が痛い」という言い方をする人が多くいらっしゃいます。これは放散痛と呼ばれるものが原因で、消化器系の痛みや不快感と混同されやすい表現になります。
めまいに関しては、回転性のめまいは耳石が動くことによる耳鼻科系の場合が多いですが、浮遊性のめまいは中枢系の障害の可能性が高く、心拍出量低下や不整脈で脳血流が低下することが原因である可能性が高いといいます。
鑑別方法として、回転性のめまいは1-2分でおさまることが多いため、じっとしていると治まるかどうかがという問診が重要となります。
循環器のフィジカルイグザミネーションは、主に視診・聴診・触診を行います。
頸動脈の触診では、甲状軟骨のやや下あたりの脈拍を触診するとよいそうですが、頸動脈を圧迫して危険にさらさないようにすることが理由だといいます。
また、左右両方で触診しをしてしまうと頸動脈を圧迫してしまい失神してしまう可能性があるそうなので、解剖的な視点をもちながらフィジカルイグザミネーションにあたることが大切だそうですよ。
浮腫について
病院の患者様はもちろんですが、在宅分野でも浮腫の見られる利用者様は非常に多いですよね。
今回はユニケアスタッフから事前に浮腫についての講義をお願いしたいと依頼させていただいたため、フィジカルアセスメントの一環としてこちらの内容についてもご講義いただくことができました。
浮腫とは、組織間液(間質液)が過剰に増加した状態をいい、皮下脂肪のつきにくい脛骨前面などを5~10秒以上圧迫し観察します。
浮腫は全身性か局所性かを判別することが大切で、特に全身性(両側性)の浮腫は心臓性・腎性・肝性など生命危機のリスクが高いといいます。
また、浮腫で大切なことは「回復時間の長さ」であり、slow edemaといわれる 圧迫後40秒以上経過しても回復しない浮腫は、毛細血管の静脈圧亢進による右心不全(全身性)・DVT(局所性)や血管透過性亢進によるアナフィラキシー(全身性)・蜂窩織炎(局所性)が原因となるそうです。
浮腫が見られた場合、その原因となる疾患を想起し、原因疾患の兆候がほかにないかということをアセスメントすることが重要だといいます。
浮腫の話とは少し外れますが、大人の身体は60%が水分でできていますが、子どもは80%が水分でできており、大人が筋肉で稼いでいる循環を子どもは水分で補っているそうです。子どもは細胞量も筋肉量も少ないので少しの脱水でも生命に関わってしまうといわれる理由はここにあるそうですよ。
全2回のフィジカルアセスメント勉強会でしたが、今回も非常に勉強になることがたくさんありました。
毎日やっていることだからこそ、すぐに実践できることも多かったと思います。
これからも様々な勉強会から学んだことを利用者様との関わりで活用していき、「安心できる家での暮らし」をお支えできるよう尽力していきましょうね!
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また次回の更新をお楽しみに♪