訪問看護における症例カンファレンスを行いました!

2023年8月18日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

先日、ユニケア葛西内で利用者様の症例カンファレンスを行いました!

今回は下記の勉強会を受けてのカンファレンスになります。

こちらの緩和ケア勉強会は看護師向けの内容となっていたため、ユニケアのリハビリスタッフ目線にフォーカスした緩和ケアについてのディスカッションが行われたのですが、スタッフの中では緩和ケア領域に関わったことのない人も多くいました。

そこで看護師の鈴木から、実際の利用者様の症例をもとに「緩和ケアの対象利用者様への関わり方」についての解説が行われました。

勉強会の感想

理学療法士
足立さん
理学療法士 足立さん

これまで緩和ケア対象の方と関わりはほぼなかったんです。実際に経験してみてからでないと想像つかないと思いますが、在宅で関わっていく上でリハとしてどう関われるのか考えるきっかけとなりました。

理学療法士
田中さん
理学療法士 田中さん

勉強会の中で一番印象に残ったことが、利用者様にとって何が不安なのかヒアリングをする際に、1つずつ何が不安なのか一緒に不安因子を引き出して解決できるように関わっていくということです。そういう視点が大切だと学ぶことができました。

作業療法士
阿保さん
作業療法士 阿保さん

リハで介入している視点とは別の視点での勉強会でとても学ぶことが多かったです。一方で在宅では、リハにも痛みの緩和など出来ることが多いのに、その必要性があまり周知できていない現状を感じています。僕たちの伝え方が悪いのですが、ケアマネさんに響くアピールができない場面ばかりです。在宅分野でも、「リハを増やすなら看護師を増やす」という選択肢になるのではなく、もっとリハの重要性を伝えていきたいと思いました。

理学療法士
高橋さん
理学療法士 高橋さん

ユニケアの指針にもあるように、在宅においてその人らしさを実現するためにもリハは絶対に必要だと思っています。今回開催していただいた勉強会は看護師視点での話が多かったと思いますので、今回の症例カンファレンスではセラピスト側にフォーカスした症例カンファレンスを行いたいと思います。

看護師・鈴木からの緩和ケアにおけるセラピストの関わり方について

今回は、ある消化器末期がんを患っている若年の利用者様に関しての症例カンファレンスを行いました。

こちらの利用者様の症例カンファレンスを通して、看護師の鈴木からセラピストスタッフへ「緩和ケアの対象利用者様への関わり方」について次のように情報共有が行われました。

看護師
鈴木さん
看護師 鈴木さん

私の前職は整形の急性期だったので、リハさんと関わってくることが多く何度も助けられてきました。これまでは緩和ケアはほとんど経験がなかったのですが、ユニケアに入ってから関わりを持たせていただいた利用者様から学んだことは「緩和だから、ターミナルだから、ということはほとんどケアに関係なく、メンタルの動きや症状が強く出る場面があるといった方面の理解が必要な方が多い」といったことです。

看護師
鈴木さん
看護師 鈴木さん

痛みの評価項目はたくさんありますが、痛みの感じ方も表現の仕方も人によって全く違います。また、性格によって言いやすい言いづらいもあります。そのため、まずはその人なりの表出を感じ取ることが大切です。その人なりに痛みのサインがあるため、その中でも「時間によって比較する」ことは特にわかりやすく本人も体感しやすいと思います。

看護師
鈴木さん
看護師 鈴木さん

また、動作やポジショニングなど、どういう姿勢で痛みを感じるのかをアセスメントしていただけるとよいかと思います。痛み止めを使ってでも「自分は動けるんだ」という自尊心をつけてあげることもできるかと思いますし、セラピストさんだからこそできる関わりだと思います。普段できてたことができないという環境だけでも、それがストレスや痛みに繋がっていることも多いかと思います。そのため、「痛みはどうですか?」という質問よりも「日中どれくらい座れてますか?」というようなポジティブな聞き方でもいいのではないかなと日々感じています。

現在、こちらの利用者様にはリハビリ介入が行われていません。

スタッフはみな「この方にこそリハビリ介入が必要だ」と感じてはいるのですが、往診医・ケアマネ・本人・家族への「必要性の説明」が上手く行えず、介入に至っていない現状です。

そこで、セラピストからは次のような質問があがり、それぞれに対して看護スタッフから情報共有が行われました。

作業療法士
阿保さん
作業療法士 阿保さん

今はリハビリが入れていませんが、もしもこの利用者様にリハビリ介入ができるとしたら、看護師の方たちとしてはどんな関わりをしてほしいと思いますか?

看護師
鈴木さん
看護師 鈴木さん

リラクゼーションなどの緩和的な部分をしてほしいです。リハが入ってちょっとお身体に触るだけでも疼痛の感じ方や精神的な苦痛がかなり変わると思うんです。「なんでいまからリハビリ?」と利用者様やご家族が思われる可能性もあるので、リハビリはリラクゼーションの面でも非常に効果的であることをアピールしていただきたいなと思います。

理学療法士
高橋さん
理学療法士 高橋さん

リハビリが入るとなった時、見ておくべきことや気をつけておくべきことはありますか?

看護師
青木さん
看護師 青木さん

病状的に特に注意が必要なものは、血圧と血糖値です。特に、血糖値に関しては極端に低下してしまってからでは、病院でないと緊急時の対応ができません。また、医療職から見たら見慣れている酸素吸入やNGチューブなどの治療器具でも、本人にとったら「外見が変わる」は本当に大きな話になります。そちらの精神的なケアもかなり重要になってくるかと思います。

ユニケアでは日々このような症例カンファレンスを行っているのですが、今回は順天堂大学医学部附属練馬病院の森美由紀先生に実際の現場での貴重なお話などをしていただいた後ですので、より具体的な内容や方針まで深く話し合いが行えたのではないかと感じています。

これからも、利用者様によりよい関わりができるようにスタッフ一同尽力していきます。

本当に貴重なご講義をしていただき、ありがとうございました!

ユニケアでは今後、順天堂大学医学部附属練馬病院の先生方に月1回ご講義いただけることとなっております。

これからもぜひユニケア活動報告記事をチェックしていただけますと嬉しいです!


こんな私たちと一緒に、ぜひ訪問看護をやってみませんか?

ユニケアでは、看護師さん、セラピストさん、主任ケアマネさん、管理者さんを大大大募集中です!

江戸川区で訪問看護がやりたい方、ぜひぜひご連絡ください!

ユニケアとの直接的なやり取りによる採用者には、入職祝い金も進呈しています!

ぜひ、下記の採用サイトより詳細をご覧ください!

また次回の更新をお楽しみに♪