理学療法士スタッフによる腰痛教室が行われました!

 

2022年8月6日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

先日スタッフが講師役を担った「腰痛教室」の勉強会の様子をお届けします!

 

講師役のスタッフは、訪問看護リハビリステーション船堀で

理学療法士として活躍している塚田 達哉

 

医療従事者は特に腰痛リスクが非常に高い職種と言われており、厚生労働省も

作業方法のポイントや予防対策に関して「医療保健業の労働災害防止」としてまとめています。

 

看護職に関すると、約8割近くが業務の影響による腰痛体験をしたことがあるそうですよ。

腰椎ヘルニアにぎっくり腰など・・・コルセットをしながら仕事をしている医療従事者が

身近には必ずといっていいほど存在していますよね。

 

今回は、スタッフの腰痛を予防するための体操やストレッチ方法はもちろん

なぜ腰痛が起きるのか?解剖学的な観点からかなりわかりやすい勉強会が実施されました!

こちらでは、その勉強会の内容をダイジェスト形式でお届けさせていただきます!

 

 

体幹の筋肉〜グローバル筋とローカル筋〜

 

 

グローバル筋とは、表層にある「大きな動き」をする筋肉で大きな力を生み出す筋肉のことをいい、

ローカル筋とは、深層にある「体幹を安定させる」筋肉を指します。

 

 

腰痛の疫学

 

 

男性の25%、女性の30〜40%が腰痛に悩まされており、

年齢別で見ても30代〜80代と働き盛りから高齢まで多くの世代で問題となっている症状です。

特に介護職や重いものを持つ職業の方に腰痛を感じている場合が多いと言われています。

 

 

脊柱の運動学

 

 

3分割されたグラフの一番下が主に腰椎を表すグループになりますが、

特徴として、よく「腰を捻った」と表現することがありますが

実際は回旋(真ん中の列)運動に腰椎の動きはあまり干渉しないということが運動学的にはわかります。

 

 

腰痛の原因

 

 

腰痛の原因には、脊椎由来・血管由来・心因性・内臓由来・神経由来などがありますが

今回の腰痛教室では主に「脊椎由来」にフォーカスしていきます。

 

 

慢性的な腰痛が生じる流れ

 

 

炎症が発生した際に適切な治療を行うと症状が軽快することが多いですが、その一方で

痛みを放置してしまうと神経の興奮状態が続き、更に痛みを感じやすくなります。

そして持続的な痛みに発展し、その痛みにも過敏な状態になることから慢性的な腰痛へ繋がるといわれています。

 

 

適切な作業姿勢

 

 

腰痛予防は、適切な作業姿勢・ポジショニングでも行うことができます。

自分の身体をできる限り対象に近づけ、重心を落としながら膝などの全身を使って作業を行います。

 

 

骨盤のパターン

 

 

今回はスタッフ同士の勉強会になりますので、よりわかりやすく楽しさが伝わるように

船堀店のスタッフの姿勢写真をもとに説明が行われました。

写真に登場しているのは、ユニケア代表の青木と船堀所長の村竹です。

この後もお二人はたくさん登場されることになるのですが、

参加スタッフの間では終始笑いが巻き起こるとても楽しい勉強会でした。

 

 

 

各関節の役割

 

 

ジョイント・バイ・ジョイントアプローチというものをご存知でしょうか?

動作において、身体の関節がそれぞれの役割を持って個別に働きながら

複数の関節を同時に協同して働かせることが機能的な動作に結びつくという考えのことをいいます。

股関節と腰椎はそれぞれ可動性(Mobility)と安定性(Stability)の役割を担っているのですが

股関節の動きが硬いと、本来 安定性(Stability)の役割を担っている腰椎が

可動性(Mobility)の役割を担おうとしてしまうことで腰痛に結びついてしまうことがあるそうですよ。

 

 

セルフチェック①広背筋テスト

 

 

手のひらを合わせて肘をつけた際、肘が顎より上にいくかどうかのテストになります。

顎より下までしか肘が上がらない人は、広背筋が硬くなっている可能性があります。

 

▼肘が顎より上がらないユニケアの筋肉マン 藤沼(理学療法士)の様子に大爆笑するスタッフたち

 

 

セルフチェック②トーマステスト

 

 

仰向けで肘を抱えた際に伸びている太ももをまっすぐ保持できるかどうかのテストになります。

床から離れたり膝が曲がってしまう人は、股関節が硬くなっている可能性があります。

お手本の写真は、船堀所長の村竹です!笑

ばっちり股関節が凝り固まってしまっていますね。

 

 

セルフチェック③立位体前屈

 

 

立位の状態から前屈する立位体前屈では、

大臀筋・ハムストリングス(大腿の裏側)・腓腹筋の柔軟性を見ることができます。

また、この時の前屈姿勢からも身体のどの部分が硬くなってしまっているのか評価することができるそうですよ。

 

 

腰痛予防に効くストレッチ方法

 

ここからは、勉強会で紹介されたストレッチ方法とスタッフの実践の様子をお届けいたします。

 

 

【広背筋のストレッチ】

 

 

ーやり方ー

①両手を上にあげる

②伸ばしたい方の手首を掴む

③体側に伸ばして脇腹のストレッチを行う

 

 

 

 

【臀筋のストレッチ】

 

 

ーやり方ー

①伸ばしたい方を反対側の足の上にかける

②載せた側の膝を抱えて、反対側の肩を寄せるようにして伸ばす

 

 

【腸腰筋(股関節前面)のストレッチ】

 

 

ーやり方ー

①膝立ちの状態から足を前に出す

②前に出した足の方の重心を移して、後ろの股関節全面を伸ばす

 

 

【大腿後面のストレッチ】

 

 

ーやり方ー

①伸ばしたい方の足を前に出す

②骨盤を立てた状態で体を前に倒す

 

 

まとめ

 

 

最後に、講師の塚田が「今日覚えて帰ってほしいこと」として紹介していたポイントをお伝えいたします。

 

一つ目が、腰痛は様々な要因で引き起こされるということ。

二つ目が、姿勢にはパターンがあり腰痛が起きやすい要因に違いがあるということ。

三つ目が、股関節や胸椎・胸郭の柔軟性が重要であるということ。

四つ目が、ストレッチや運動を習慣として継続していくことが大切であるということ。

 

 

医療従事者は、自分の身体を使って患者さんや利用者さんのケアを行う

「自分の身体ありき」の職業です。

自分のことを大切にしながら、長く健康に働いていけるようなセルフケアが必要なんですね!

 

今回は、船堀スタッフの塚田(理学療法士)による腰痛教室の様子をお届けいたしました。

 

 

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また次回の更新をお楽しみに♪