はじめての訪問看護〜病棟看護師から訪問看護師へ〜

2022年9月26日

こんにちは。東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

今回は今年の夏に病棟看護師から訪問看護師へ転職したスタッフの今の心境や病院勤務時代との違いについてお届けします。

 

訪問看護と病棟看護の違いって?
 
 
 

私は主にHCUなどの急性期病棟での勤務が一番経験年数的に多いのですが、直近では半年ほど慢性期・ターミナル病棟で夜勤専従をした後にご縁あってユニケアの訪問看護師になりました。

 

急性期で勤務していた時の患者様は、とにかく治療優先。一番近いゴールは「一般病棟へ転棟する」ことという方が多かったです。もちろん入院直後から退院支援を行っていたのですが、今思うとそれは退院支援のほんの序章部分にしかなれない内容でした。まずは病態の安定を図るということが一番の目的で、カテーテルやチューブ類が繋がれていたり受傷直後意識のない方や術直後の方ばかりでした。HCUは4対1看護なので、1人の患者様にかけられる時間はとても多い一方で、それはあくまで患者様の生活を見越した看護内容ではなく、超急性期を乗り切るための治療サポートの看護がベースです。とてもやりがいのある領域ではありましたが、その患者様が一般病棟へ移動した後や退院されてご自宅や施設でどのように生活されているのかということはなかなか把握する機会がなく、自分の行った看護が患者様の生活に直結しているという実感は抱きにくい領域だったと思います。

 

一方で、夜勤専従をしていた慢性期・ターミナル病棟はどうだったかというと、こちらは患者様の生活に直結している、退院に向けてより密着した生活支援を行えるという実感はありました。慢性期の患者様の一部は退院調整の後にご自宅や施設へ退院されますし、逆にターミナル期に位置する患者様には、最期の時をいかに安楽に過ごしていただくかということにスタッフ一同熱心に向き合われていたことが印象です。しかし急性期病棟とは違い、13対1や20対1の看護配置となっていますので、1人の患者様に使える時間というのが本当に少なく、モヤモヤとしたまま1日を終えることが多かったです。寝たきりの方ばかりでしたので、ルーチンの清潔ケアと食事介助でほとんどの勤務時間が過ぎていってしまいます。これは日勤も夜勤も同じような印象に感じました。

 

私はどちらかというと、誰にも邪魔されずに1人の患者様に時間をかけてケアをしたい、今できるケアはできるだけ多くして差し上げたい、患者様の思いを時間をかけてヒアリングしたいと思うタイプなので受け持つ人数の多い病棟での勤務はあまりやりがいを感じられずにいました。

そんな時にユニケアの訪問看護に出会い、「私のやりたかった看護はこれかもしれない」と日々感じています。理由は3つあります。

 

1つ目は、「1人の利用者様への時間が決められていて長くじっくり関われる」こと。

利用者様ごとに30分もしくは1時間の訪問時間が割り当てられていて、その時間で最低限行うべきケア内容が共有されています。しかし、時間が余っている際やご本人の状態によっては臨機応変にケア内容を変更したり必要と判断した清潔ケアを行うこともできます。割り当てられた時間の中では、その方のみと向き合うことができ、もちろんナースコール対応や他の方のケアが割り込むことはありません。

 

2つ目は、「利用者様の生活に密着したケアを提供できる」こと。

利用者様の1日24時間のうち、たった1時間という短い時間かもしれませんが、実際に住居とされているご自宅へ訪問し、利用者様の生活の一部としてのお手伝いができます。それには病態の安定を目的としたものや治療内容が含まれることもありますが、多くは利用者様がご自宅で生活し生きていく上で、1人ではできないこと、不安なこと、困っていることなどを解決できるケアばかりです。自分のケアの仕方ひとつで、利用者様のご自宅でのQOLが決まってしまうほど、本当に生活に密着した支援ばかりです。そのためか、利用者様から「ありがとう」「本当に助かります」といった嬉しいお言葉をいただくことが非常に多くあり、逆に利用者様から元気をいただける機会がとても多いなと感じています。

 

3つ目は、「一緒に住むご家族との関わりを大切にできる」こと。独居の方も多くいらっしゃいますが、ご家族と同居されている方も多くいらっしゃいます。介護をされているご家族は、日々お疲れの状態で不安や悩みを多く感じていらっしゃいます。それを様々な角度からヒアリングして、介護負担の軽減に向けてケア内容を模索していきたいという気持ちがユニケアのスタッフからは本当に強く感じられます。時には、ご家族と一緒にケアをすることも多くあります。「訪問看護が入っている時くらいは休んでいただいていいのにな」と思ってしまうこともあるほど、利用者様の介護に熱心なご家族が非常に多くいらっしゃいます。それでも、ご家族と一緒にさせていただくケアの際は、心なしか利用者様ご本人も喜ばれているように感じますし、ご家族の方には、ありがたいことに「私1人じゃこんなこと出来ないんで本当に助かっています」と嬉しい言葉をいただくことも多いです。ただ訪問し時間が経ったら帰宅するという関係ではなく、一緒に訪問時間を過ごし、ケアをしながら雑談をしていただき、時にお悩みを話していただくといった関わりができた方には、ご本人やご家族の生活により密着した支援が提供できるんだなと日々感じています。そういったご家族は、たった1回訪問したことがあるだけでも、私の名前や前回のケア内容などを鮮明に覚えてくださっていて、「○○さん、久しぶりですね!前回来てくださった後にね・・・」といったように、様々なお話をしてくださいます。とても光栄で嬉しいなと思う一方で、あまりにも覚えていてくださることから1回1回の訪問により力を入れていこうと気が引き締まることもあり、自分のケアに対する責任を時に感じることもあります。自分が適当な訪問時間を過ごしてしまったら、次の訪問までにご家族やご本人の負担になってしまったり困ってしまわれるということも十分考えられます。でも決して難しいことではなく、自分の家族だったら、自分の大切な人だったら、という優しい気持ちさえあれば、絶対に利用者様にもご家族にもその気持ちは伝わります。ユニケアのスタッフからは、そういう人として大切な気持ちの持ち方をとても感じられ、いつも勉強にさせていただいています。

 

 

わたしはまだまだ訪問看護の世界に足を踏み入れたばかりなので、いつも迷惑ばかりおかけしていますし「あの時こうしておけばよかった」ということばかりです。しかし、それでも「一生懸命やってくれているから全然いいのよ」というスタンスで優しく接してくださるご家族や、各々のミスをカバーしあい励まし合うスタッフの雰囲気にいつも助けられています。何かあっても相手を責めずに、それぞれが相手の気持ちを考えて発言・フォローし合える。そんな素敵な職場環境が、ユニケアには当たり前な環境として存在しています。

 

これまでいろいろな職場を経験してきましたが、どの職場にも1人は「あの人苦手だな、絶対喋りたくない、業務の話もしたくない」という人がいました。でも、なぜかユニケアには1人もいないんです。最初は「話しかけるのに勇気がいるな」と感じる方もいらっしゃいましたが、いざ話してみると自分が思っていた10倍いい方で、業務の上でとても心強いサポートをしてくださる方ばかりで、今では無駄に話しかけさせていただいたり、自分から相談したいという気持ちが先行しています。とても素敵なスタッフに囲まれて、毎日充実しているなと感じています。

 

これからも訪問看護の世界を極めていきたいと今は強く思っていて、訪問看護の道へ進むことを迷っている方がいるのなら、ぜひ一歩踏み出してほしいと思っています。

ユニケアでは、皆さんが訪問看護の世界へ一歩踏み出す勇気を強く後押しし、その思いをスタッフみんなで歓迎します!

今回は、病棟看護師から訪問看護師へ転職した思いや2つの領域の違いをご紹介しました。今後も定期的に、「はじめての訪問看護シリーズ」として、様々なことをお伝えできればと思います!

 

ユニケアでは、看護師さん、セラピストさん、主任ケアマネさん、管理者さんを大大大募集中です!

 

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また次回の更新をお楽しみに♪