【なぎさ和楽苑さんの介護者交流会にて『訪問看護ステーションを知ろう』を開催いたしました】

今回は「熟年相談室東葛西なぎさ和楽苑」さんのご依頼を頂き、介護者交流会にて「訪問看護ステーションを知ろう」という講習を担当させて頂きました。

広いお部屋を換気し、1人1つの長テーブルをご使用いただき、コロナ感染対策も万全です。

皆様の「訪問看護って何だろう?」「ヘルパーさんと何が違うの?」など疑問にお答えしてきました。

また訪問看護をさせて頂く中で、私たちがとても重要だと感じる「訪問リハビリ」についてや、「認知症の方との関わり方」そして厚生労働省からもガイドラインの提示があった「意思決定」など、~知りたいけれど、どこから手を付けて良いのか分からない…?~といった疑問にもお答えして参りました。

先ずは、副所長の看護師・鎌賀から「訪問看護について」ご説明させて頂きました。

ご入院して病気は治ったものの、ご家族では難しい医療的な作業や、沢山のお薬の管理が必要になってしまったり、寝たきりや認知症になってしまったら…、など。

(参加者の方々のお顔が少し曇ります。)

そこで訪問看護の看護師は、ヘルパーさんとは異なる「医療的な視点」で病気の状態をしっかり観察していきます。

更にお医者様と連携を取りながら、お薬の管理といった細かいところまで看護師がしっかりサポートします!

癌の末期や、酸素マスクを使われる方でも訪問看護を利用してご自宅で過ごせると知って、皆様も「へえ~!」「そんな事も出来るんですね~!」と感心しきりでした。

 

 

 

 

理学療法士(PT)の宮島からは、「訪問リハビリ」についてと、「認知症の方との関わり方」についてご説明をさせて頂きました。

「リハビリ」という言葉には、再学習や復権、という意味があります。

もう一度、学びなおして「出来るようになる」。

出来るようになって、もう一度、自分らしさを「復権する」。

それを力強くサポートするのが訪問リハビリです。

(ちょっと、難しいですね。)

例えば、ご入院して、もしも手足などに障害が残ってしまった時、病院ではしっかりとリハビリをしてくれます。

病院でのリハビリは、平行棒や手すりの付いた階段、バリアフリーな場所での歩行訓練など“整った環境”で、専門の先生がリハビリをしてくれます。

(ご参加の方々も、そうそう!と頷かれます。)

しかし、退院してご自宅に戻ると、そこは病院とは全然違う環境です。

ご自宅には平行棒もないし、バリアフリーどころか小さな段差も沢山あります。

今まで何の不便もなかった我が家に、住みにくさを感じる方も多くいらしゃいます。

そこで「訪問リハビリ」の出番です。

訪問リハビリはPTやOTがご自宅に伺って、段差のある廊下を歩く訓練や、台所で作業をする訓練、トイレに行く訓練、などを行います。

ただ「お手伝い」をするのではなく、ご自宅で「ご自分で出来るようになる」お手伝いをしていきます。

お腹を空かせた人に1匹の魚をあげるのではなく、「魚を捕る方法を教えて差し上げる」これが訪問リハビリです。

(なるほどね~、と頷いて頂けました。)

 

「認知症の方との関わり方」では、脳のどこの部分が病気になるのか?といった具体的な説明がありました。

その部分が病気になると「人間らしさ」が削られてしまい、そのために「物忘れ・暴言・暴力・徘徊…」などの行動が引き起こされます。

でも、全てが削られてしまう訳ではありません。「昔の記憶」はしっかり残っています。

そして、悲しい、嬉しい、といった感情も残っています。

だから、家にいるのに「家に帰りたい!」と仰られたら、その言葉の裏にある気持ちを察してあげて下さい。「育った実家に帰りたい…のかもしれないな?」「自分の両親に会いたい…と思っているのかもしれないな?」等など。

すると、私たちの言葉も少し変わってきます。

「実家に帰りたいの?この時期は、アジサイが綺麗に咲いていたね。」とか「何か心配なの?私がいるから大丈夫だよ。」とか。

否定せずに、安心する言葉、昔を思い出さる言葉を掛けて差し上げて下さい。

最後は「意思決定支援」です。

自分は最期を迎える時、どう過ごしたいか?どんな最期を迎えたいか?

縁起でもない話に、参加者の皆さまと一緒にカードゲームを使って、ゆっくりと向き合っていきます。

自分は最期にこうしたいな~、と思うカードを3枚、選びます。

そして、なぜそのカードを選んだのか、1人づつ話をしていきます。

「やっぱり最期は『良い人生だった』と思いたいよね。このカードみたいに思えれば満足だよ。」

「苦しいのや痛いのは絶対に嫌だから『苦しみや痛みがない』カードを選びました。」

「もし、病気だったら不安になるから『気落ちに寄り添う看護師さんに居て欲しい』これだよ。」

「心配を掛けたくないし、暗い気持ちになりたくないから『ユーモアを持ち続ける』このカードにしたよ。」

おひとりお一人のそれぞれの想いを、皆でしっかりと受け止めていきます。

そんな「おひとりお一人」の思いを知るところから、意思決定支援は始まります。

 

 

 

 

 

 

 

ご自分の気持ちをしっかりと確認していただき、終了後に、ご自分が選んだカードをお持ち帰り頂きました。

ご自分やご家族様の意思決定支援のきっかけにして頂けたら、嬉しいです。