新入社員研修


ユニケアスタッフとしての最初の一歩、新入社員研修をご紹介!


ユニケア訪問看護リハビリステーションでは、新たに加入したメンバーに対してさまざまな研修を行っています。

新人とはいえ、看護師・理学療法士・作業療法士などの資格を持った経験豊富な人ばかりなので、基本的な業務内容について改めて研修をする必要はないといっていいでしょう。それでもあえて研修を受けることで、余裕をもって訪問看護や訪問リハビリに臨めるようになります。

そして大切なのは、研修を通してユニケアの理念を知ってもらうこと。皆様の「家で暮らす」を支えるために、私たちができることは何なのか、一人ひとりがしっかりと考えることで、モチベーションの維持にもつながります。

多岐にわたり幅広く行われている研修の一部を、ここでご紹介しましょう。



電話応対研修

会場となったユニケア訪問看護リハビリステーション船堀のミーティングルームは、新型コロナの感染対策としてアクリル板が設置され、常時換気が行われています。


電話対応の研修は、何回かに分けて行われます。研修の冒頭では、ユニケア船堀の所長で理学療法士の村竹啓悟が挨拶。参加者を労うとともに、温かい励ましの言葉が贈られます。


続いて、代表理事の青木創治郎が研修の目的や理念を説明。到達点をはっきりさせることで、参加者のモチベーションも自然と高くなります。改めて身が引き締まったところで、いよいよ研修のスタート!


電話応対研修の講師を務めるのは、ビジネス講師として経験豊富な今井さん。まずは前回の研修で伝えたユニケアの基本マナー、「その人らしさを尊重し合う温かい心配り」を全員で唱和します。


今回の研修内容は、トラブルが発生した際の電話対応。誰と誰に報告する必要があるのか、電話報告する際の優先順位、報告内容を漏らさないための工夫などを学んでいきます


参加者にはあらかじめ、研修テキストとなるファイルが配布されています。自宅で折に触れて見返すこともできるので、研修内容が身につきやすくなっています。


研修テキストに書かれた項目のひとつひとつを、講師が実例を交えて詳しく解説。参加者は時にメモをとりつつ、研修内容に真剣に聞き入っています。


講義をするだけでなく、「訪問時に『昨日、転んじゃった』といわれた場合、どこに連絡したらいいと思いますか?」といった質問を参加者に投げかける、双方向の研修になっています。


ひと通りポイントを押さえたところで、ロールプレイング形式で研修内容を実践。講師が往診医やケアマネージャー役を担当するので、実際に現場に行ったつもりで電話応対を練習します。


患者さんのお名前、年齢、持病、家族の状況など、設定されたさまざまな条件に従って、一人ひとり電話対応のロールプレイングを行います。参加者の表情は、みんな真剣です。


実際の現場では、電話をしたら往診医が留守だった、といったこともあります。ロールプレイング中、「伝言をお願いする時は、こうすると伝わりやすい」といったアドバイスも。


研修テキストにも、さまざまなケースを想定した対応が書かれています。研修はこの後、昼休憩を挟んで、夕方までみっちりと続けられました。




講師からのメッセージ

講師*今井 美乃

研修を通じて一番伝えたいのは、ユニケア訪問看護リハビリステーションとしての思いです。研修でお伝えしているようなひとつひとつの細かい言動も大切なのですが、その根底にある「思い」が伝わらなければ意味がないと考えています。反対に、ユニケアの「その人らしく『家で暮らす』を支えたい」という理念の意味が分かれば、なぜ研修でここまでする必要があるのか、何が求められているのかも、自然と分かるのではないでしょうか。

研修では、給与システムや昇給の評価基準などについても公開していますが、じつはもっとオープンにしていきたいくらいなんです。やはり信頼を得るには透明性が必要だとも思いますし、「こうしたらいいのでは?」といった意見やアイデアがあったら、どんどん発言してほしいと思っています。

ユニケアは、「その人らしく『家で暮らす』を支えたい」「スタッフ一人ひとりが自分らしく働ける場所でありたい」と本気で思っている会社なんです。ただ漫然と働いてお給料を貰うのではなく、より働きやすい環境を自分たちの手で作っていくという意識を持ったスタッフに育ってほしいと願っています。



訪問看護研修

訪問看護研修は、ユニケア訪問看護リハビリステーション葛西で行っています。ベッドに見立てたテーブルの上に布団を敷き、看護実習モデル人形の友子さんを寝かせて、いよいよ研修スタート!


参加者全員が友子さんの周囲に着席したところで、まずは今回の研修内容や目的を伝えます。参加者もそれぞれに、事前に配布された研修テキストで確認。


利用者様のご自宅を訪問するにあたって、上着はどこで脱ぐか、カバンはどうしたらいいかといった、細かいマナーを解説。利用者様を不快にさせないためには、大切なポイントです。


訪問看護で最初に行うのはバイタルサインの確認。時間をかけず正確に確認するにはどうしたらいいかといった、経験豊富な講師ならではアドバイスも聞き逃せません。


次は全身清拭。講師の解説やアドバイスを受けながら、参加者が友子さんの服を脱がせていきます。病院勤務では経験しなかったという人もいるため、みんな興味深く見入っています。


清拭は顔から行います。病院のベッドのようにカーテンで仕切ることができないため、上半身に服を掛けて隠すといった、訪問看護ならではのポイントもきっちり押さえておきます。


上半身の清拭が終わったら、服を着せます。病院とは違い、ベッド周囲の空間に余裕がない場合も多いので、片側に立ったまま服をうまく着せるコツも覚えておかなければなりません。


次は下半身の清拭。新しいタオルを出して清拭を行いますが、「上半身に使ったタオルをうっかりベッドに置いて、布団を濡らしてしまわないように」という注意がありました。


下半身清拭の仕上げは陰部洗浄。外したオムツや使用済み手袋を置いて部屋を汚さないよう、事前に床に新聞紙を敷いておくといった念入りな準備が必要です。


オムツを変えてズボンをはかせたら、全身清拭はひと段落。服が拠れたりしていないか、気遣いの言葉をかけつつ布団をかけるところまで行って、ようやく全身清拭は終了です。


次は看護実習用の臀部モデルを使って、摘便の研修を行います。高齢者は便秘になってしまうことも多いため、訪問看護では摘便についての正しい知識と正確な技術をもつ必要があります。


臀部モデルの肛門に指を入れて、便の固さを確認。理学療法士や作業療法士は摘便を行うわけではありませんが、研修では看護師と同じように体験することで、看護に対する理解を深めます。


いよいよ摘便にチャレンジ。臀部モデルの中には、小麦粉粘土で作られた摸擬便が詰められています。腸や肛門を傷つけることのないよう、注意して行わなければなりません。


これで本日の研修内容はすべて終了。最後は参加者全員が協力して、看護実習モデルや布団を片付けます。臀部モデルもきれいに清掃されて、元通りにケースに納められました。




講師からのメッセージ

看護師*鎌賀 恵理子

病院での看護と違い、訪問看護は利用者様のお宅に伺って行います。利用者様の生活空間にお邪魔する立場ですから、まず不快な思いをさせないような配慮が必要になります。病院のようにさまざまな物品がそろっているわけでもないし、なかなか効率よく看護できないこともあります。

決められた訪問時間の中でどれだけのことができるのか、働き始めた当初はとまどうことも多いでしょう。その不安を少しでも払拭できればという思いで、先輩として講師を務めさせていただいています。研修を受けたことで、利用者様から「また来てほしい」と思っていただけるようなケアができるようになってほしいと願っています。

ユニケアは本当にアットホームで、先輩と後輩、上司と部下といった垣根がほとんどありません。プライベートなことであっても相談に乗ってもらえるような環境なので、困ったことがあったらとにかく話をしてみてほしいですね。自分らしく、気持ちよく働ける環境を、みんなで作っていきましょう。




研修参加者インタビュー

看護師*南雲 里美

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
メインの仕事は訪問看護なのですが、それ以外にもさまざまな面白い取り組みをしていることに興味を持ちました。ここなら私も、わくわくするような楽しい経験がたくさんできそうだなと感じました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
訪問看護も時代によって変わっていかなければならないと感じています。その点、ユニケアは医療ベースのきちんとした看護を行いながら、利用者様の心に寄り添うような、ソフトとハードの両面をもっていると思っています。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
看護の現場では、わりと「見て学べ」という雰囲気が強いんです。入社時にさまざまな研修をしていただけると、仲間に入れてもらえたという雰囲気を感じました。訪問看護の現場では、自分一人で判断しなければならないことも多いのですが、いざという時には仲間が支えてくれると思えました。

④「将来の夢は?」
この年にして、まだ構築中です(笑)。



看護師*角南 遥

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
看護師の転職紹介業者を通して面接に来た際、訪問看護に対して抱いていたイメージを一新するような、アットホームで温かい雰囲気に惹かれました。ここならリラックスして働けそうだと感じました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
私自身が家でゆったりと過ごすのが好きなので、「その人らしく『家で暮らす』を支えたい」というユニケアの理念は、まさに理想そのものです。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
すごく細かい部分まで研修をしてもらえたので、訪問看護に対する緊張や不安を減らすことができました。同期の皆さんとコミュニケーションをとる機会にもなって、よかったと思います。

④「将来の夢は?」
私なりに、利用者様から信頼を寄せてもらえるような、安心感を与える看護ができればと思っています。



看護師*先田 仁美

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
訪問看護に興味があって、転職業者に訪問看護ができるところを紹介してほしいとお願いしていたんです。「とても雰囲気がよくて働きやすい」と聞いて面接に訪れたところ、本当にその通りだと感じて入社を決めました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
利用者様のことを第一に考えて、それぞれの日々の暮らしに寄り添っていこうとするところだと思います。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
何回にもわたって、こんなにみっちりと研修を受けられるとは思っていませんでした。そうはいっても決して堅苦しくなく、楽しく実践的に学べたのがよかったです。

④「将来の夢は?」
じつはあまり考えていません。看護師として長く働きながら、プライベートも充実させていけたらいいですね。



作業療法士*門脇 結衣

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
ユニケア葛西で地元野菜の直売があると聞いて訪れた際、ユニケアの取り組みや理念についてスタッフの方とお話しする機会がありました。私も作業療法士として地域に関わっていきたいと思っていたため、転職を決めました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
積極的に地域の人たちと関わっていこうとするオープンなところ、人と人とのつながりを大切にするアットホームな雰囲気です。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
こんなに充実した研修を受けたのは初めてです。現場ですぐに役立つ内容ばかりで、本当に勉強になりました。訪問リハビリをするのは初めてなのですが、仕事に対する緊張が和らいだ気がします。

④「将来の夢は?」
仕事を通して、お子様からお年寄りまで世代や性別に関係なく集まれるような場所を作っていきたいと思っています。



理学療法士*塚田 達哉

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
元は整形外科クリニックで働いていましたが、高齢者の介護で体を悪くしてしまったという患者さんが非常に多かったんです。それで、皆さんが自宅でどういう生活をしているのかを知りたい、もっと生活に即したリハビリを提供したいという思いから、訪問リハができるユニケアに入社を決めました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
所内に駄菓子屋を開いて地域交流の場を生み出すといった、生活に寄り添う活動を行っているところに惹かれました。スタッフも、皆さんとても柔らかく優しい雰囲気で、働きやすい環境です。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
理学療法士になって3年、そろそろ作業に対してマンネリ感が出始める時期なのですが、研修を受けて初心に立ち返ることができました。この気持ちを忘れないよう、つねに緊張感をもって仕事に臨みたいと思っています。

④「将来の夢は?」
まだ誰にも言ってないんですが、将来は海外ボランティアで自分の力を活かせればと思っているので、現在は英語を勉強中です。



作業療法士*山本 智子

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
元は精神科の病院で働いていましたが、最終的には訪問リハビリがやりたいとずっと思っていました。ユニケアなら、精神科リハビリ、高齢者リハビリ、身体的リハビリのすべてに携われると思い、入社を決めました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
看護師、理学療法士、作業療法士と職種は違っても、お互いに温かくコミュニケーションがとれるところがいいと思います。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
なかなか知る機会のない看護師さんの仕事内容について、研修を通して勉強できたのがよかったと思います。

④「将来の夢は?」
私は一般の会社員として何年か勤めた後、作業療法士になりました。まだ経験が浅いので、小児・高齢者・精神・身体とさまざまな経験を数多く積んでいきたいと思っています。



作業療法士*田中 佑莉

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
転職先を探してネットで検索をしていて、ユニケアのホームページを見たのがきっかけです。ほかにも候補はありましたが、ユニケアのアットホームで働きやすそうな雰囲気に惹かれました。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
やはり、アットホームで働きやすいところですね。研修で知り合った同期の皆さんも、すごく柔らかな雰囲気で話しやすいと感じました。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
利用者様のご自宅を訪問する際、気をつけなければならないぽイントについて、詳しく学べたのがよかったと思います。また、看護師さんの仕事内容について知る機会にもなりました。

④「将来の夢は?」
訪問リハビリは初めての経験なので、まずは仕事に慣れるところから始めたいと思います。それなりに仕事がこなせるようになったら、さまざまな資格取得に向けて頑張りたいです。



理学療法士*高橋 航平

①「ユニケアに入社した理由・決め手を教えて下さい。」
理念に共感したことです。今まで病院に勤務してリハビリを行う中で、患者様の日常生活が問題になることが多々ありました。効果を上げるためには、一人ひとりの生活に即したリハビリでなければいけないんです。そのため「その人の『家で暮らす』を支えたい」というユニケアの理念は、まさに自分が考えていたことでした。

②「ユニケアの良い処を教えて下さい。」
雰囲気がとてもよくて、働きやすいところです。ここなら自分が理想とするリハビリができると思えました。

③「新人研修を受けてみた感想を聞かせて下さい。」
実際の看護内容を知ることで、どんなリハビリが必要なのか、重視すべきポイントはどこなのかが、明確に分かりました。すごく勉強になった経験でした。

④「将来の夢は?」
利用者様一人ひとりに対して、それぞれの生活に即したゴールを設定して、一緒に努力できるようになりたいと思っています。将来的には、ここで得た経験をより多くの人に伝えて、みんなで協力してよりよい環境を作れるようになったらいいですね。