介護人材の採用手法~リファラル採用と訪問看護としての取り組み~

こんにちは!東京都江戸川区のユニケア訪問看護リハビリステーションです。

 

2023年がスタートいたしました。皆様、少しはゆっくりお正月をお過ごしになられましたでしょうか?

私たちは年末年始も訪問看護師は奔走いたしました。

緊急訪問するケースもありましたが、私たち訪問看護師は年末年始であってもご利用者様に安心して生活していただくため、努力を止めることはありません。

 

また系列の障がい者グループホームでは、お正月をホームでお迎えの方にお正月気分を満喫していただく取り組みも行いました。

事務部門も、介護保険や医療保険、支援費の請求業務で大忙しでした。皆様も同様かと思いますが、年末年始は大変ですね。

 

2023年も邁進してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、筆者はこの年末年始で、どのようにしたら介護業界の人材不足に風穴が開けられるのかと考えておりました。

なかなか特効薬がないのでもどかしいのですが・・・

 

人材採用といえば、求人広告を掲載したり人材紹介会社等から紹介を受けたりする手法が主流ですが、近年注目されている採用方法として「リファラル」があります。社員からの紹介による採用方法であり、実際、多くの企業において活用されているようです。

ここでは、リファラルとはどういう意味なのか、あるいはそのメリットやデメリット等について具体的に解説いたします。

 

リファラルの意味とは

リファラル(referral)とは「紹介」「推薦」「委託」という意味の英語です。主としてビジネス用語として使用されるケースが多いようです。「経営者」「優秀な社員」「外部の専門家」等から、何らかの情報や人材等の紹介・推薦を受けるという意味に使用されます。

 

そもそもマーケティングとは、顧客や社会等にとって価値あるものを創造し、届け、交換するための活動であり、それを実現するためにターゲットを絞りニーズを探ってアプローチする活動です。これは決して簡単なことではありません。

そこで、「紹介」「委託」という方法でニーズを絞り込み、人材採用の可能性を高めていく考え方が「リファラル」であります。

リファラルマーケティングは、他社からの「紹介」「推薦」をもとに、ある商品やサービスの価値が広く知らしめることを目的として活動するマーケティング手法です。社員や家族といった関係者からの紹介をもとに、自社の商品やサービスの販売促進を進めていくことを前提にしています。「クチコミ」によく似ているといってよいでしょう。

 

リファラルという考え方は、近年人材採用において積極的に活用されるようになっています。これを「リファラル採用」といいます。

リファラル採用とは、自社の社員からの紹介や推薦により人材を採用する方法のことです。

自社の採用ページや人材紹介会社を活用して募集する採用方法とは異なり、社員等からの紹介が前提となります。社員等からの紹介を通じて採用に至った場合、紹介元の社員に対して報奨金等のインセンティブが支給されるケースもあります。

 

 

リファラルのメリット・デメリット

テキストリファラルという手法には、メリットとデメリットが存在します。

では、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。下記にてご紹介いたします。

 

リファラルのメリット

・採用コストが抑えられる

リファラルの最大のメリットは、採用コストが削減できる点でしょう。求人媒体や人材採用会社等を活用しない方法であるゆえ、求人掲載コストや採用後の紹介手数料をほぼ考慮しなくて済みます。これは大きなメリットになるといってよいでしょう。

 

また、人材採用にかかる初期コストだけでなく、管理コストも削減することも期待できます。採用募集にかかる管理コストを考慮することは非常に重要です。人事担当者や経営者による面接にかける時間等は有限であり、採用がうまくいかない場合は特に管理コストが重くのしかかってきます。リファラル採用の導入により、これらのコストを短縮することが期待できますので、人事に関わる手間や工数も削減できるでしょう。

 

・効果的なアプローチができる

採用ページや求人広告、あるいは人材紹介会社を活用しても、自社に合った人材が確実に採用するのは決して簡単なことではありません。人材難が叫ばれて久しい中、同業他社と同じような手法で人材獲得を目指してもうまくいかない可能性もあります。

 

反面、リファラルであれば、転職市場にはいない人材にアプローチすることが可能です。その人材に直接アプローチすることにより、レッドオーシャンを回避しつつ優秀な人材を獲得する可能性が高まります。これもリファラル採用のメリットといってよいでしょう。

 

・自社にあった人材が集まりやすく、かつ比較的定着しやすい

前述したように、求人広告や人材紹介会社の活用には高いコストがかかるものです。もちろんこのような媒体は必要ではありますが、自社にとって理想となる人材が確実に獲得できるとは限りません。場合によってはミスマッチとなる可能性が考えられなくもありません。

反面、リファラル採用であれば、社員からの紹介という「フィルタ」がかかるため、採用精度が高まる傾向があります。「フィルタ」がかかるということは、その時点である程度絞り込まれているため、ミスマッチのリスクがそれだけ軽減できることにつながります。不特定多数からの応募とは異なり、企業の意向に合った人材が確保しやすくなるのもメリットといえるでしょう。

 

リファラルのデメリット

・偏った採用になってしまう可能性がある

リファラル採用は、社員等からの紹介に基づくものになります。このような個人的なつながりによる採用になると、どうしても偏った人材が集まりやすくなります。特定の社員の知り合いが複数集まると、いわば派閥のような集団になりかねません。

人材を集めること自体は手段であり、目的ではありません。リファラル採用は、あくまで自社の生産性を高めて継続的に経営することを目的に行うのであることを踏まえるべきでしょう。

 

・紹介にかかるインセンティブの問題

前述したように、採用コストが抑えられることがメリットである反面、社員が人材を紹介して採用となった場合にインセンティブを与える場合は注意が必要です。

金額の設定においては、エージェントによる初回報酬との比較をしたほうがよいでしょう。設定を間違えるとコスト削減につながらない可能性があります。

また、インセンティブを高額設定してしまうと違法性を指摘されてしまう可能性もあります。インセンティブを実施する際は就業規則等に明記し、支給額も高額になり過ぎないように留意するとよいでしょう。

・万一不採用となった際のフォローが必要

社員から紹介を受けた人材が、万一不採用となった場合には少々問題が残ります。紹介した社員としては、せっかく紹介したのに採用されなかったとすれば、少なからず不満を持つ可能性はあります。また、紹介元の社員と人材との間の関係性も悪化してしまいかねません。

このようなことを回避するには、事前に紹介者が人材に対して「採用されない可能性もある」ことを伝えてもらう必要があるでしょう。もちろん、社員が紹介したからといって100%採用される保証はありませんが、このようなリスクが内包しているとリファラル採用は思うように進まず、結果的に形骸化しかねませんので注意が必要であるといえます。

 

当法人の取り組みと他社事例

ユニケアでは、訪問看護未経験の方であっても大歓迎しています。

「入院病棟での経験はあっても訪問看護の経験はない」方でも、全く問題ありません。

ユニケア葛西のHPに、まさにこのケースで入職したスタッフのインタビュー記事を掲載しておりますので、是非ご覧いただければ幸いです。

研修も大変充実していて、どんな方でも活躍できる土壌が整備されております。

このような取り組みを続けることにより、当法人でもリファラル採用が進められればと思っています。

 

また、他社のリファラル採用の事例を紹介したサイトもあります。

お時間があればご覧いただければ幸いです(文末に参考URLを添付します)。

 

まとめ

以上、リファラル採用の概要や特長、メリットやデメリット等について解説いたしました。

 

リファラル採用は近年大変注目されており、ベンチャー企業を中心に多くの企業で採用されています。左記にも触れました通り、従来の求人広告やエージェント等の活用と比べても採用コストが抑えられ、ミスマッチのリスクも軽減し得るものといってよいでしょう。

 

ただし、導入にあたっては注意も必要な部分があります。前述した「人材の偏り」「コスト構造や違法性等に配慮したインセンティブの設定」には気をつけるべきでしょう。また、紹介した人材が採用に至らなかった場合の人間関係への配慮も重要です。

 

本記事が、自社の人材採用に関して多少なりとも参考になれば幸いです。

 

今回もお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

2023年も、ユニケア訪問看護リハビリステーションをどうぞよろしくお願いいたします。

 

【参考URL】

Myrefer 公式ホームページ