ユニティ募集要項


私たちは、2019年4月よりユニケア訪問看護リハビリステーションを運営してまいりました。
その中で感じたのは、障がい者の方々の生きづらさです。

自宅に引きこもって外出することもままならず、状態が悪くなると病院に入院となることがとても多いのです。
これでは本当に、自分の人生を「生きている」と言えるのでしょうか。

もっと地域や社会と交流を持ちつつ暮らす方法はないのか、ずっと考えてきました。
その答えのひとつが、障がい者グループホームです。


障がいのある方もみんな普通の人間

皆さんは「ソーシャル・インクルージョン」という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと「どんな人でも孤立することなく文化的な生活できるよう、お互いに支え合う社会」のことです。
でもこの言葉だけを聞くと、「ちょっと仰々しいな」と感じる人が多いのではないでしょうか。

障がい者グループホームを作りたいと思うようになってから、既存の障がい者グループホームをいくつか見学しました。
入居者の多くは精神障がいのある方でしたが、本当にごく自然に過ごされているんです。

私たちと何も変わることなく、普通にテレビを見て感想を言い合っていたり、普通にご飯を食べて「美味しいね」と笑っていたり……。
当たり前ですが改めて、私たちも入居者の方も同じ人間だと感じました。

障がい者グループホームを運営する以上、ソーシャル・インクルージョンを実現したいという理想はあります。
しかしそれ以前に、「みんな同じ人間なんだよ」ということを知ってほしいと思いました。

人は誰しも、よく知らないものに対しては怖さを感じてしまいます。
だからこそ排除しようとしたり、攻撃的になってしまったりといったことが起こるのです。

身近なところに障がい者の方々がいて、みんなが普通に生活して、地域や社会で共生していくのが当たり前となってほしい。
そのための足かがりのひとつが、障がい者グループホームではないでしょうか。

「ソーシャル・インクルージョン」という言葉があえて取り上げられるのは、それが当たり前の社会になっていないからです。
いつかは、わざわざ「ソーシャル・インクルージョン」などと言わなくてもいい社会になっていくことを願っております。

障がい者グループホームは、障がい者の方4~6人くらいでひとつの家で住み、地域の中で暮らしながら自立した生活を営んでいく場所のことです。
障がい者グループホームのスタッフは、入居者の方と一緒に掃除や洗濯、炊事などをして、自立した生活を支える役割を担います。

障がい者グループホームには、サービス管理責任者、管理者、世話人といったスタッフが必要です。
サービス管理責任者以外は、特に資格や経験は必要ありません。

あえてスタッフとして働く資格を挙げるなら、「誰に対しても誠実に向き合える思いやり」を持っていることでしょう。
トラブルや失敗があった時に、学びや成長の機会と捉えられるようなポジティプさがあれば、さらに向いているといえます。

2022年5月オープンのユニティ行徳は、人間に例えるならまだ生まれたばかりの赤ちゃんです。
どんなグループホームになっていくかは、スタッフとなる皆さん次第です。
行徳は交通の便もよく、穏やかでとてもいい街です。こんな温かな環境なら、きっと気持ちよく晴れ晴れとした毎日が送れるのではと感じています。
ユニティ行徳も、そんな素敵な街を作っている要素のひとつになりたい、地域の皆さんと交流を深めるための拠点となりたいと、心から願っています。

このグループホームを温かく見守り、協力して育てていきたいと思う方。ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?


グループホームを地域交流の拠点に

障がい者グループホームで働くというと、「すごく大変なのでは」と思う方もいるのではないでしょうか。
入居者の方の介護度にもよりますが、未経験や無資格でも問題なくこなせる仕事がほとんどです。

具体的には、入居者の方と一緒に掃除や洗濯、炊事などをして、自立した生活を支える役割を担います。
サービス管理責任者には資格が必要ですが、そのほかのスタッフなら特に資格や経験は必要ありません。

あえて条件をつけるなら、誰に対しても誠実に向き合えること、相手の状況を思いやれる優しさを持っていることでしょうか。
トラブルや失敗があっても、「この経験から学ぶことがあった」「解決策を考えることでさらにいい環境を作れた」と建設的に考えられるような前向きな人も、この仕事に向いていると思います。

今はまだ企画段階ですが、さまざまな季節のイベントやレクリエーションも行っていきたいと考えています。
毎日同じことを繰り返すのではなく、変化に富んだ働き方を楽しんでいただけるのではと思います。

ユニケア訪問看護リハビリステーションでは、施設内のコミュニティスペースで「駄菓子屋」を開いています。
駄菓子がきっかけとなって、誰もが気軽に立ち寄って交流できる場所になればと願って開設しました。

もちろん駄菓子屋そのものは、まったくの赤字です。
でも、今まで触れ合うこともなかったお子さんと高齢者の方が、楽しげにおしゃべりする場所となりました。

ユニティ行徳でも、何か地域交流のきっかけとなるようなことができたらと考えています。
さらにゆくゆくは、犬や猫などのペットを飼えるグループホームを作りたいと思っています。

グループホームは日常生活の場、入居者の方にとっての家です。
だからそこグループホームの仕事では、皆さんが過ごしてきた日常生活の経験が役立つことも多いでしょう。

ぜひその経験を活かして、私たちに力を貸してください。
私たちと一緒に、穏やかで落ち着ける素敵な家を作っていきましょう。


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